先週のNHK杯のカップル競技の録画に手をつけられなかったまま、
グランプリシリーズ第5戦 フィンランディア杯が始まった。
TVの放送は、ショート・フリーともに真っ昼間。
ありがたいが、ネットニュースで放送前に結果を知っているので、ハラハラしない。
犯人知ってから読む推理小説みたいなものだ。
ええ、心臓には大変よいです。
何ならこれを書いてる時点で、男子は総合結果出てます。
けど、そこはやっぱり演技を見ないとね。
さて男子は、日本選手で最初に出てきたのが友野一希選手。
アフリカンな曲に乗ってのステップが練度を増し、気合も感じられてとてもよかった。
高得点を出して暫定1位。
次に出てきた山本草太選手、トリプルアクセルが苦手なようで決まらない。
が、それ以外はまとめてきてまずまず、結果4位。
友野選手を超えたのが、やはり鍵山優真選手。
解説の町田樹氏が言っていたが、ここまでの男子は規定3本のジャンプをすべてクリーンに降りられた選手がいなかったとのこと。
それをやすやすとこなしたのが鍵山選手。
1人抜きん出て100点超え。2位になった友野選手との点差は15点以上。別格だ。
他に印象的だったのは、最終滑走のスイスのルーカス・ブリッチギー(をついブッチギリーと読みたくなる)選手。
終盤のステップでは、チャップリンの演説が流され、その内容を演技で表現している。
演説は映画『独裁者』でのもので、いささか政治的でありながらも現在に通じる内容だ。
その何が圧巻って、解説の町田氏、演技中にずっと和訳を読み上げたのだ。
これまで曲内にスピーチを取り入れた選手もいなければ、全部読み上げる解説者もいなかったよ。
ちょっと度肝抜かれた。
スケ友さんと一緒に見ていたお身内さんは「うるさくて演技に集中できなかった」とご不満だったようだが、
私は『独裁者』を見たことがなかったので、和訳を聞けてよかったと思ったよ。
続いて女子、こちらも3名の出場。
最初に登場した松生(まついけ)理乃選手は、スケートカナダで失敗したところをしっかり修正してきた。
スケートカナダではショート10位から大逆転の表彰台だったから、4位といい位置の今回も、フリーも一層がんばってほしい。
次に出てきた三原舞依選手、フランス杯で失敗したジャンプを今回もうまく跳べず、規定違反で得点なしなのが実に惜しい。
しかし、他のジャンプやスピン、ステップで点を積み上げ、6位につけたのはさすがだ。
最後に滑った吉田陽菜(はな)選手は、出だしから落ち着いた様子でこなし、
ジャンプの着氷にヒヤッとする場面もあったがミスではなく、
最後までスピードに乗ってまとめ上げ、首位発進。
目指せ優勝、ファイナル進出!である。
試合を重ねる中で、調子に波がありはするが、
練習で滑り込むうちに演技がどんどんこなれていくのを見るのも、
観戦のおもしろさだ。
女子の最終結果は朝のネットニュースで知るんだろうな。
って、日付変わっちゃったよ!
夢中になって書いてたら、毎日ブログの記録切れちゃったああ!
泣いてやるー!!