動作音がちとヘン、と感じたのは半年ほど前。
水量ランプ4段階のうち3段階めが点かなくなったのは数か月前。
蛇口は全開なのに、洗濯槽に水が入って来なくなり、
ついに買い替えるしかなくなった洗濯機。
メーカーの使用耐用年数7年のところ、倍の丸14年間頑張ってくれた。
今回壊れた物の前に使ってたのはよくある縦型で、
今回のようにあちこちイカれたから買い替えたのではなく、
どんなに洗濯槽クリーナーを使っても、カビが取りきれず洗濯物に付いてしまうから、だった。
後から後からわいてくる黒いヒラヒラとしたカビの膜。
洗剤の量に気を付けてもダメ、
使用後にフタを開けて槽内の乾燥に努めてもダメ、
いろんな種類のクリーナーを試すが決定打はなし、
脱水後の洗濯物を干す前にバサバサ払うと、ピンピンと黒カビのカスが落ちてくる。
これが全部海苔だったらいいのに。
うっかり布地に付いたまま乾かしてしまうと、繊維に張り付いてしまい取れにくくってしょうがない。
打てる手は打った。これ以上はムリ!
そこで家電量販店のチラシを見たら、
某大手メーカーが、穴なし洗濯槽を売りにした洗濯機を出しているではないか。
これなら!
と即決で我が家に来た穴なし洗濯槽の洗濯機。
あれから14年も経ったのか。
では、穴なし洗濯槽ならまったくカビが出ないかというとそんなことはなく、
糸くずフィルターの所や、底の羽の裏側にはどうしても出てしまう。
しかし、どちらも直接掃除ができる。
底の羽はドライバーでネジを外して持ち上げれば、
難なく取り外せて裏側のカビを掃除でき、
物理的にも精神的にも衛生上大変良かった。
なので今回も穴なし槽一択である。
チラシで目星を付けておき、
ネットで同型の物の価格を見て、
どうも店頭にあるものの方が安いし、実物を見てみたいし、とお店に向かった。
14年の間に変わってたのは、
洗濯量のkg数は同じなのに、
洗濯槽に溜める水量が最大で5Lも少なくなっていたのと、
全体的に少し小さくなっていたこと、
価格が全然かわいくないこと。
壊れた洗濯機の取説に挟んでたレシート見たら、
本体がびっくりするよな安値だった。
チラシとネットでの値段の見比べは、
過去の物とはできなかった。
加えてリサイクル料金も大した値上がりっぷりだ。
買う物は決まっているが、参考までに他の品のポップを読んでみる。
・・・インバーターって何だ?
「音が静かですね。あと節電にもなります」と店員さん。
どういう仕組みで?と聞きたかったが、それは自分で調べよう。
特に脱水の動作音が静かになるらしいけど、
基本的に朝しか洗濯しないから、なくてもいいでしょ。
インバーター内蔵だと1段高くなるし。
今はドラム式の洗濯機を選ぶ人も多いんだろう。
しかし私は今のところ縦型派だ。
ドラム式はとにかくデカイ。
私は集合住宅に住んでいて、備え付けの防水パンを使っているが、
洗濯機を配送・設置してくれた業者さんによると、
「ドラム式だと脚はこの大きさの防水パンに納まりますけど、ここから10cmくらい本体が出るんですよね」
防水パンは洗面所の入口すぐにあって、引き戸を全開にすると、ちょうど防水パンの奥行き分に扉が納まる幅になっている。
そこから洗濯機が出っ張るということは、すなわち洗面所の出入り口が狭くなるということだ。
ただでさえ狭いのに。
しかも使うところを想像すると、しゃがんで洗濯機の扉を開けて中の上がった洗濯物を出そうとするも、まず扉を開けきれないし、奥の洗濯物を出すのに自分の体をねじ込んで、しゃがんだ体勢で腕を伸ばしてひっつかんで、自分の後ろにある洗濯かごに入れるため体の方向を変えるか持ち手を変えて、
ってこの一連は一体何の体操だよ、毎日やれるかそんなこと。
ラジオ体操の方がよっぽど清々しく体を動かせるわ。
なので、環境がドラム式を許さない。
無事に据えられた洗濯機は、
新しいにおいをさせながら、
張り切った音を立てて毎日働いている。
何年頑張ってくれるかな。