タイトルをパッと読めたあなたは天文好き。
極大(きょくだい)は、数学の用語に使われることもあるらしいけど、
それが過ぎたとなると、流星群のことになる。
最も流れ星が見られる日。それが極大。
そして毎年この時期といえば、
毎年毎年飽きもせず、「今年こそは!」と見ようとするも、
曇天だったり月が出てたり用事があったり疲れてたり睡魔に勝てなかったりと、
満足に観測できたことがない。
まったくないわけではないけど、妥協の範囲というか、時間が取れなくて成果がしょぼいというか。
高校の時のある年は部活の合宿で山に行き、
昼は地層を見たり石を採取したりして、
夜はペルセウス座流星群の観測をする予定だった。
ところが日が暮れるにつれ雲行きがどんどん怪しくなって、
肝心の夜はしっかり雨降り。
町明かりがなく澄んだ山の空気の中で、
降るような流星群を見られると楽しみだったのに。
ちぇー そんじゃ仕方ねえ 寝るべ寝るべ
と思ってたら目の前にラジカセが据えられて、
先輩「電波で流星の音拾うから」
と何やらチューニングした後、小さな砂嵐音の中にたまに現れる「プッ プッ 」という音を、分単位で数えることになったことがあった。
あれも観測には違いないんだけど、
心はまったく躍らなかったな。もう、無。
無言で無表情でただ音を待つ。つ、つまらんよう。
この合宿が、ペルセウス座流星群との最初の関わりなんだけど、
最初っからけっつまづいていたわけだ。
国立天文台によると、
一応今月24日頃までは流れ星が出るようだ。
でもやっぱり極大逃すと少なくなるからねえ。
おまけに夜ふかしがキビシイお年頃。
今夜は もひとつおまけに近付く台風。
空には雲が流れながらもドンドコ集まってきてる。
流星群の観測ムリじゃね?
せめて昨日気が付いていればな。
今日になって気が付いたよ。今年は何で忘れてたかなあ?
と悔やみはするけど、
何を置いても必ず見たい!というほどの熱さはなく
過ぎちゃったもんはしょうがないから、来年ね
くらいのもん。
あ、そうか。逆に追いかける熱がないから、
何十年も見逃しがちなのかもしれない。
まあ何にせよ、また来年だ。