夏至からふた月ちょい過ぎて、
昼が1時間短くなった。
来月には秋分の日だ。
とはいえ秋の兆しは見えなくて、
お菓子やパンの新商品に恒例の栗とさつま芋の味が出てきたくらいでしか感じない。
ひたすら暑いだけじゃなくて、
今年は水害がえげつない。
どこかで集中的に豪雨が続く。
台風は発生数は少ないのに、
やって来てはあちこち引っかき回して去っていく。
東北を横断し、関東に接近し、
今度は列島の真ん中を直撃しそうな予想進路。
水害も困るよ、浸かったもの皆ダメになるし、
泥水は粒子の細かな泥を置き土産に引いていくから
乾くとその泥粒子が舞って、目に呼吸器によくないらしいし、
隙間にも入り込んでしまうから、そこの掃除にひどく手間がかかりそうだし。
ゲリラ雷雨の雷で停電した地域のニュースもたびたびあった。
起こることが、激しい。
1つだけ、まだマシかと思うのは、
渇水してないこと。
年によっては都市部ばっかり雨が降って、
山に降らないからダムの貯水率が少なくなって、
連日ニュースに取り上げられたり、実際に取水制限を行う地域があったりした。
このクソ暑いのに使える水がなくなったら、まともに生活できない。
ただ山にも雨が降り過ぎると土砂災害が心配で、
実際被害のあった大きな土砂崩れが起こったから、
それは胸が痛んだけれど。
もっとも、停電が起こると水も使えなくなることが多い。特に集合住宅は、給水ポンプが電動だから。
そう考えると、水の備蓄はやっぱりいるか。
今日、炎天の青空を見上げたら、
モクモクと湧き立つ雲が天を衝くようだった。
もしもあの積乱雲が頭上にいたら、
その厚みで日の光が届かぬほど暗く重く垂れ込め、
冷えた風と土砂降りの中で
雲の底は黒ずんでいることだろう。
けれども離れて見ていれば、
そのてっぺんはどこまでも白く
日の光を浴びてワクワクと輝くのだ。
秋の気配の微塵もない空で。