綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

桃の節句

別名 上巳の節句

本当は巳の日に行うのだったんだけど、

縁起の良い数字が重なる日にしちゃえ、と

ずらして固定化したらしい。

 

子どもの頃、ひな祭りの日には、

母が内裏雛を模したお米料理を作ってくれた。

お米料理 と濁した言い方なのは、

覚えているのが頭に見立てたうずらの卵だけで、

体の方が太巻きだったか、おむすびに薄焼き卵を巻いたものだったか、

とんと思い出せないからだ。

つまり、本体より飾りのうずらの卵の方が嬉しかったわけだ。母ゴメン。

ちらし寿司も出たかもしれない。

けど、具の入った酢飯をそんなに好きではなくて、

桜でんぶや錦糸卵ばっかりつまんでた。

ちらし寿司、今なら普通に食べるけど、

特に好きにもなれず、わざわざ買わないし作りもしない。

見た目は華やかなごちそうなのにね。

 

初めて甘酒を飲んだのは、

近所の友だちの家に、七段飾りの雛人形を見に遊びに行った時だった。

友だちのおばあちゃんがせっかく出してくれたのに

米麹というものを知らなかった私は「何のカス?」といぶかしんで、

上澄みだけをすするようにして、ほとんど残した。

友だちに聞けばよかったのに、なぜ聞かなんだよ当時の私。

申し訳なかったなあ、と今でも思う。

その友だちとも、すっかり疎遠になった。

 

ちらし寿司もなし、甘酒もなし、

おひな様の飾りはとっくにご無沙汰(というかモノがない)で、

桃の花を飾るでもない。

ならば、せめて桜餅 と思ったが、

今日は朝からイベントに出てて帰りが遅くなり、

何とか寄ったスーパーには売っておらず、

桃の節句のかけらもない一日となったのだった。

(デジタル時計で3月3日3時33分33秒の瞬間は撮ってやったぜ。桃の節句には何の関係もないけど)

 

桜餅、長命寺より道明寺が好き。

明日、どこかで買って食べよ。