お肉は大好きだけど、
脂肪がどうしても苦手だ。
鶏ならモモよりムネがいい。
モモ肉は肉自体の旨味が濃いけど、
調理する時に脂と筋が細かく入り組んで、
取り除くのに難儀するからだ。
その点ムネ肉は、そもそも脂が少ないし、
付いていても取り除きやすい。
牛も豚も、ヒレやロースが好み(牛は滅多に食べないが部位として)。
脂が少ないし、あっても取りやすいのが理由。
モモ肉も脂が少なければ買う。
一番安いのは細切れだけど、私は調理の前に片っ端から脂を取るので、脂が多いとかえって高くついてしまう。
だから、パックがいくつかあったらすごく見比べる。
バラ肉とか意味分からん(あくまで個人的見解)。
あと高級な霜降り肉だって、期待して食べたら口の中が脂だらけで気持ち悪くなった。
つくづく貧乏舌なわけだ。
が、それを恥じてもいない。
高たんぱく低脂肪の安いお肉をおいしいと思える自分でよかった。
体にもお財布にも優しいじゃないか。
(輸入豚の肉は飼養中薬漬けで、その肉を食べ続けるのは体に悪く将来の医療費がーなんて説はこの際放置する)
だからといって、脂の旨味が好きな人をゲテモノ呼ばわりはしない。
好みじゃん。
背脂チャッチャ系ラーメンが好きで、たびたび給油にいくヤツも知ってるし。
作家の山口恵以子氏の体験話で、こんなのもある。
以前男性とレストランで食事した時のこと。
山口氏はサーロインステーキを注文し、男性も同じものを頼んだ。
山口氏が運ばれてきたステーキを食べ始めたら、
男性はそのまま食べず、ステーキの脂身をはずしはじめたのだ。
「脂身が嫌ならサーロインじゃなくてヒレステーキでも頼めばいいじゃないですか。こっちは脂身も食べたくてサーロイン頼んだのに。合わせてくれたんでしょうけど、それでその人イヤになっちゃって。」と山口氏。
男性の気持ちが私には分かるが、山口氏の方に理がある。行為としてみっともない。
お好みに応えるためにメニューがあるんだしね。
「体の不要な脂は良質な油で落とす」
と、教えてもらったことがある。
青魚の油とか、一部の植物油とか、
要は不飽和脂肪酸を含む油だ。
でもなかなか摂れないんだよねえ。
そういえば、オリーブオイルは体にいいってひと頃言われてたけど、
常食していると思われるイタリアのマンマのイメージが恰幅いいの、何で?
一世を風靡したココナッツオイルは今いずこ?
アマニ油もエゴマ油も、非加熱で食べ続けることで効果が期待できるらしいが、
思ったより早く酸化して、普通の油として使うにしても風味が耐えられなくなり、挫折。
魚の油だって、加熱すれば酸化する。
できるだけ生で食べた方がいい。
って思っても、お刺身高いからお肉に走っちゃう。
肉の脂は極力体に入れてないけど、
体の中で脂が勝手にできて溜まる。
脂を落とす油とはうまく付き合えてない。
うーん今後の課題ができちゃった。