綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

「知るは楽しみ

なりと申しまして、知識をたくさん持つことは人生を楽しくしてくれるものでございます。」

ただでさえ知りたがりだったが、

毎週聞いたこの言葉に完全に背中を押されて

今に至る。

NHKクイズ面白ゼミナール』の始まりを告げるこの決まり文句でお馴染みの、

NHKアナウンサー鈴木健二氏が先日亡くなった。

ご本人の素の人柄までは知る由もないが、

柔和な笑顔とユーモアを絶やさず、淀みない口調で番組の司会進行をする姿に、

子どもながら安定の安心感を覚えたものだ。

全世代に分かりやすく、おもしろいのに品がある。

毎週の放送がそれはもう楽しみで、

ある年の誕生日プレゼントに、これまで放送した番組の内容が本になったのをもらった時は、何度でも読めるって大喜びした。

が、挿絵が子ども向けに偏っていて、若干の(いやかなりの)コロコロコミック臭。

番組の品はどこへ?

何度も読みはしたが、もっと大人も読み得る中身がよかったので、それがとても残念で、

もらった1巻以降、書店に並ぶ2巻3巻をほしいとは思わなかった。

あの大きさの本、今でもあるのかな?児童書のコーナー見ないからなあ。

小さくて分厚い、『ドラえもん大百科』とか『ウルトラ怪獣大百科』とかと同じ感じだったよ。

曖昧な記憶だけど。

手元にあるかどうかも今は定かじゃない。

何せ諸般の事情により本がほとんどダンボールに入ったままで、本棚に展開できないもんだから。

 

ウンチクがブームになったこともあったね。

知ってるとひけらかしたくなるもんで、

私はブーム以前からひけらかし、ブームが去ってもひけらかす。

ただ、人のウンチクを聞くのも楽しい。

だって、「知ってることしか知らない」し(羽川翼のセリフ『化物語』シリーズ(西尾維新)より)。

まあ、ウンチクって、基本的には教養としてだったり、物事の裏付けとして知ってればいいことだ。

少し前から、新たなことに取りかかっているのだが

知らないことだらけで、今は勉強しまくりだ。

年齢とともに経験を重ねるから感動が少なくなる、と言うけれど、

冗談じゃない。いくつになったって、未経験も不勉強もそこら辺にゴロゴロ転がっている。

情報化社会ならばなおさらだ。

ちょっとかじって訳知り顔なんて、とてもできない。

かじってみたその先に、その分野の広大無辺な空間が見えるからだ。

そんな空間が幾重にも周りにあると知らされるのは、情報化社会ならではだろう。

だから自分に必要なことと、自分の手に負えるもので手一杯、なんだけど、

やっぱりかじりたくなっちゃうんだよな。

知るって基本楽しいからさ。

そしてウンチクが増えていく。

 

『知らぬが仏』ともいうし、

『過ぎた好奇心は身を滅ぼす』ともいうけれど、

おおかたは知っておいて損はしないと思っている。

けど一番知っておかなきゃならない、

社会保険のことや税金のことや各種届出や各種申告について、

毎度毎度キレイサッパリ頭から抜けてしまうのは、

どうしたわけだろう。

ここら辺を知る楽しさと喜びを

神よ 我に与えたまへ。