綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

バラ科は遠くなりにけり

たわわな枇杷の実が色づき、

街路樹の楊梅が熟して落ちて人に車に踏み潰される頃となった。

(この字で やまもも と読むの何でだろ?ようばい でも間違っていないらしいが)

公園の楊梅だと、稀に拾い集めてる人もいる。

私も昔、食べようと試みたことがある。

濃い赤から黒っぽい色の実を拾い、

ポリ袋に半分ほどの量を洗って鍋に入れ、

砂糖と一緒に煮てみた。が、

果物アレルギー 私の場合 - 綴ルンです

が発動。しかも症状がひどい。

火を通してもダメだったから、生食したら瞬殺だったろう。

けど、半分負け惜しみだけど、

食べられなくてよかったかもしれない。

バラ科の一粒種だから、さくらんぼのように種の周りに果肉がついているが、

さくらんぼのようにまとまった果肉じゃなくて、ツブツブが種にこびりついたかのようだから、

例えばジャムにするなら、煮た後に潰して漉して種を取り除くのがすごく手間。

なまじおいしく食べられたら、毎年挑戦するところだった。

 

枇杷もなあ。

子どもの頃は、団地の公園の木に群がって、みんなで食べたこともあったな。

だからおいしいの知ってるんだよ。

急にやってきたアレルギーさえなければなあ。

でも枇杷は、熱を通せば食べられるからまだいいか。

こいつもバラ科だわ。

 

梅仕事は、この時期ならでは。

梅干し、梅酒、梅ジュース。

私は梅干しが苦手なので(強い酸っぱいと強いしょっぱいが同時に来るのムリ)、

昨年までだいたい毎年、梅酒か梅ジュースか両方かを作っていた。過去形。

だって、梅、えらく値上がっちゃったんだよー。

すごーく迷ったけど、今年はやめた。で、来年も分からないから。

そういや梅もバラ科だね。

 

アメリカンチェリーはスーパーで見るようになったけど、日本のさくらんぼはそろそろこれから。

これももちろんバラ科

初夏はバラ科の果物が大活躍なんだね。

でも私には縁ができない。泣いちゃおっかな。

っと待って、苺がいるぞ。

苺もバラ科で、しかも私は生で食べられるぞ。

値段も梅より手が届く。

いや待て、苺だけ草で他は木に生るな。

植物学的には、木の実が果物で、草の実は野菜扱いじゃなかった?

てことは、やっぱりバラ科の果物は全滅か。

 

ただまあ、どうしても何が何でも生食したいかというと、

楽しみが減って残念なだけで、そもそも大好物ではなかったし、

しょうがないかと思う程度。

梅ミンツを口の中にザラザラ流して大人食いすりゃ満足だから、安上がりでいいかもね。

 

ふと今、葡萄にありつけなかったキツネと語り合いたい気分だわ。