日本テレビで土曜の昼に放送している『メシドラ』が楽しくて、見られたら見ている。
サブタイトルが『〜兼近&真之介のグルメドライブ』とあるように、MCはお笑いコンビEXITの兼近大樹氏と俳優の満島真之介氏のグルメ番組。
自分たちで運転し、訪れた町のお店を予約し、撮影交渉をし、撮影し、食べたり遊んだりおしゃべりしたりして、最後は誰かが費用全額払うという内容。
撮影に関しては番組スタッフもカメラを回しているが、行き先は出演者がその場で決めるので、スタッフはついていくだけだという。
MC2人がパリピ気質な陽キャだから、ゲストもつられて伸び伸びとしてる楽しい雰囲気の番組だ。
そこに昨日ゲストとして森田剛氏が来たのだが、
この人がまあ食べない。
番組のコンセプトを知らずに舞台の宣伝で出演したようで、
MC2人が食べてる間に喫煙で席を2回はずしてた。
スタッフいわく、こんなに食べないゲストは初。
食べないけど、トランポリンやビリヤードで遊ぶ様子は楽しそうで、
基本グルメ番組だけど、これもありなら今後たいがいのゲストを受け入れられそうだなーと見てた。
それに森田氏、ろくに食べなかったのに最後ビリヤードで負けて全額お支払いだったし。
ところがこの様子がヤフコメでえらい叩かれてて。
Xだと好意的な感想が多いと書いてるコメントもあったが、9割が「あれはないわー」。
中でもちょっと目についたのが「いい歳して」という言葉。
態度がエラそうとか、振る舞いが子どものままとか、仕事の内容確認しないで何年芸能界やってんだとか。
まあねえ。番組に合わせようという気がさらさらないのは明らかだったからねえ。
けど、その批判に「いい歳して」は違うような。
自分が年を重ねてますます思うんだけど、
それなりにあれこれ経験した割には、
物の感じ方が10代と変わってない気がするんだよ。
感じたことの表し方もそう。
楽しければはっちゃけるし、不満にはいじけるし、すねるし、意固地になるし。
顔に出さないようにしてるつもりでダダ漏れてる。
「見た目は大人!中身は子ども!」を地で行ってる自覚は大アリだ。
で、それは肉体年齢だけムダに重ねたってことなんだろうけど、
じゃあ精神的にも年相応に練れてなければと思うと
途端に窮屈に感じてしまうのだ。
「いい歳して」という言葉は、
私にとっては「精神的に縛られろ」と同義に思えてしまう。「こうあるべき」で周りを固められる感じ。
例えば冠婚葬祭や式典などの場面に応じた振る舞いは、年相応さが必要で当たり前だとして、
何もかもにその言葉を当てはめなくてもよくない?
今日ショートパンツ履いて生脚出してたやや高齢女性を見たよ。
マンガやアニメが好きで、休みの日には夜通しゲームする中高年だって珍しくなくなった。
中年になっても歴代の仮面ライダーベルトで変身ごっこする人もいる。
どれだけ場数を踏んでも、人前に出ると声が震えてしまう人もいる。
毎度酔い潰れては誰かのお世話になる人もいる。
大人な対応が苦手な人もいる。私か。
世間で一般常識だと言われても、分からないものは分からない。
いろんな「いい歳して」があるけど、
もう いい歳しない でいいんじゃない?
迷惑防止条例に違反しなければ。
「メシドラ」での森田氏は、
たぶんその昔のアイドル時代とそう変わってないんだろうと思う。
どうにも処し難かったら、放送されずにお蔵入りになってたでしょ。
あれはあれで番組として許容範囲内ってことで。
所詮TVなんだから、不快ならスイッチ切ればいい。
今回は、いい歳しない実例がそこにいたということだ。ホントにやりたいようにやってたもんな。
礼賛はしないけどね。
だって仕事としてあれはないわー。