先日、30歳以上も若い人と話した時、
たまたま駄菓子の話になった。
私の世代的に、すごく駄菓子を食べたのではないかと思われたようだ。
確かに昭和を取り上げる番組に出てきたりすると、
ゲストの中高年タレントが大げさに懐かしがったりするしね。
で、振り返ると、
どうやらそれほどは食べてない。
近所に駄菓子屋がなくもなかったが(親が転勤族だったので、あったりなかったり)、
友だちとの交流の場がだいたい公園だったから、
遠足のおやつを買うくらいにしか駄菓子屋に行かなかったせいだ。
そのおやつだって、200円を握りしめて、
食べたいものを中心に、いかに種類多くたくさん食べられるかの品数の吟味に、
ワクワクしながら血眼だったよ。
だから駄菓子屋って、私にはちょっと特別で、
半分非日常な空間だった。
小学生のあの当時から、スーパーの方がよっぽど日常だったな。
で、吟味する割にはいつも同じ顔ぶれになるのだ。
缶ジュースを模した容器に入ったラムネ、
梅ミンツ、
薄いプラスチック型から剥がして食べるコーラ味のグミは、コーラアップという商品名だったかな、
それ1つで口の中がいっぱいになる大きなキャンディは、包みに当たりくじがついていた。
それから小さな箱にまん丸いフーセンガムが4つも入ってた、マルカワのオレンジガム(他にブドウとイチゴもあるでよ)、
逆に1個売りで粒が大きいフィリックスガム、
東ハトの百点満点というコーンスナックは、うまい棒より先に出会ったコーンスナックだった。
あと、チョコでできた卵の殻の中に小さくてカラフルなお菓子が入ったツインクルチョコ。
チョコだから遠足には持って行かなかったけど、
自分で買ったのは駄菓子屋でだったな。
というか、これは駄菓子というより菓子だね。
なので、TVで懐かしいと取り上げられる駄菓子を
知らなかったことも多い。
今も現役のよっちゃんイカとかソースカツ(ビッグカツ)とかタラタラしてんじゃね~よとか、
懐かしくないから今さら食べようとは思わない。
スーパーやコンビニの駄菓子コーナーにあるのを見るけどね。
駄菓子屋ならではの駄菓子の種類は、きっともっとあるだろう。
読んでて「あれもこれも出てきてない!」とイラつく人がいそうだ。すみません。
それと、お菓子の小袋バージョンは駄菓子に入るのだろうか。
プロ野球チップスとか、チーズあられとか。
普通に菓子だよね?
そんなわけで冒頭の若人と駄菓子の話になった時、
せっかく話題を振ってくれたのに、
大して話せることがなく、作りそこねたフーセンガムのように話はしぼんだ。
話を振り返したら、その人もそんなにいろいろ食べた感じではなかったから、
気を遣ってくれたんだね、ありがとう。
期待に添えず申し訳ない。
だがしかし、駄菓子に思い出がないわけじゃないのさ。乏しいだけで。
世代の傾向はあっても、結局人それぞれってことで。
かつて子どもだった大人も相手にしながら、
駄菓子も菓子も駄菓子屋も、残っていってほしいものだ。
『おいしい給食』の甘利田先生の憩いの場がなくなっちゃ困るしね。
あ、あれは80年代が舞台だったか。
か、過去・・・。