ドラえもんの秘密道具のような夢のあるものではなく(いや少しあるかも)、
けっこう切実に実用化されたらいいのにと思うもの。
浅知恵ながらとりあえず2つ。
1 悪臭を変換させる人体用スプレー
例えば、西アフリカ原産のミラクルフルーツという果実がある。
そのものは甘くないが、
含まれるミラクリンという味覚修飾タンパク質を舌になじませると、
次に酸っぱいものを食べた時、甘く感じさせる。
こういうのを、嗅覚細胞を対象に、何かでどうにかできないかと思う。
よい香りとまではいかなくても感じにくくするもの。
人が密集した避難所とか、
難民キャンプとか、
公共トイレの掃除の時とかに、
使えたらストレス減るんじゃないかな。
においは麻痺して馴れるというけど、
何かでリセットされたらまた感じるし、
空気とにおいはセットだから逃れられないし。
ニュースで大変な現場の映像を見て、いつも思う。
においまでは伝わらないから、どこか現実感がつかめない。
そこにいる人たちが、何か困ったにおいに悩まされていなければいいが、と。
2 人体組織用3Dプリンター
骨とか臓器とか筋肉とか血管とか、
MRI画像なんかと連携させて、
その人オリジナルの大きさで作れて、
体内に埋めたり置換したりしても拒否反応を起こしにくいような。
形成素材をどうしよう?
けど、すり減って戻ることのない軟骨とか、
萎縮して動きづらくなった筋肉とか、
壊死した末梢血管とか、
代わりのものでどうにかできたらいいのにと思う。
体全体の症状では難しいけど、ごく一部になら。
臓器提供を待つ人たちがいて、
いつ命が途切れるか分からない恐怖を抱えながら、
生きるために誰かの脳死を望まなければならないのは、
きっとつらい。
それが小さな子であればなおのこと。
ならば、誰も悲しくならないように
人工臓器がオリジナルで作れるようになったらいいのに。
専門知識を持つ人が読んだら、
穴だらけで笑われそうだけど、
いつかそんなものができたらいいなと
願ったりしている。