綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

かまいたちの真夜中

子どもの頃から自分用のゲーム機を持ってない。

今はスマホでゲームをするが、スマホはゲームをするためだけに使うものではないし。

小学校の中学年の時に出たゲームウォッチは、公園に集まった同級生から借りて遊んだ。

高学年の時は、テレビゲームがある友だちの家に遊びに行って一緒に遊んだ。

パックマン楽しかったな。

マリオなんて、スーパーが付く前のただの『マリオブラザーズ』を遊ばせてもらってたよ。

中学生になってからも、友だちの家で一緒に遊んでた。

バトル系は下手くそだった。

スーパーが付いたマリオは1面しかクリアできてない。

だって人んちのファミコン使い込めなかったから。

高校生になったら、ゲームから離れた。

が、離れてしばらく、友人からあるゲームを勧められ、泊りがけで遊ぶこととなった。

それがタイトルでもじった『かまいたちの夜』だ。

 

ネットニュースを見てたら、

双葉社運営のサイト『ぶたまん+(プラス)』の記事が出てて、

「『かまいたちの夜』発売から29周年」と書かれてて感慨を覚えた。

そんなになるのかー。

それに、同名シリーズが他に2作出てるとは知らなかった。

これは、題名の雰囲気で察せられると思うが、

怖い系のアドベンチャーゲームだ。

サウンドノベルというジャンルらしい。

かまいたちの前に『弟切草』が出ている。

内容は知らないけど、CMが流れていた。

第二弾にあたる『かまいたちの夜』が今もって傑作扱いされているとは、その記事を読むまで知らなかった。

 

さて友人宅に泊まったのは、

「エンディングが何パターンもあるから全部やってみてほしい。あと、夜にやったら本当に怖かったから、夜にやって怖がってほしい。」

という友人のたっての願いを叶えるためだ。

怖いの苦手なんだよ、怖いから。

しかし、先にすべてのネタを知っている友人がついてくれるので、

泊まってやってみることにした。

 

シナリオは、ミステリー作家の我孫子武丸氏によるもの。

本筋は先読みもトリックもまったく分からず、

恐怖の渦に叩き込まれた。

本筋は、というのは、選択肢によってコミカルな方向に持っていかれるから。

あるいは反対にめちゃめちゃバッドエンドも。

我孫子氏の作品はそれまでに読んだことがあった。

腹話術師とその人形が謎解きをする、ほのぼの系のお話で、挿絵もかわいかった。

それがかまいたちは、同じ人が作ったの?と思うほどテイスト真逆で、

ギャップがちょっと衝撃だった。

 

エンディングが何パターンもあるだけあって、

あちこちの枝に寄っては やり直すもんだから、

時間がかかること かかること。

本筋の中でもパターンがあるが、

友人の指導(というか希望)に沿って進んだものが

始まる頃にはすでに真夜中。

舞台は雪山のペンション。

主人公と恋人はスキーを楽しむため訪れる。

そのペンションで・・・なのだが、

ゲームでも真っ暗な夜で、

自分の時間も真夜中で、

サウンドノベルの名に違わず臨場感のある音と

薄暗いグラフィックに心拍数が爆上がり。

特に忘れられない絵が、

ペンションにたどり着いた主人公が

真っ暗な入口のドアで目にした・・・

あ~もう思い出しても怖いいい!

 

怖かったけどおもしろかった、けど怖かったから、

結末まで忘れてないが再びはやりたくない。

特に真夜中にやるもんじゃないわ。

友人途中で寝ちゃうしよ。

怖いの好きな人にはおすすめしたいが、

これスーパーファミコンなんだよね。

今もハード持ってる人いるのかな、

そしてソフト売ってるのかな?

気になる方はどうにかしてお試しあれ。

 

友人の願いを叶えた真夜中は、

29年経っても色鮮やかな

かまいたちの一撃を食らった夜だった。