綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

七種の草をかゆにして

年の瀬の神社行脚の続きを書くはずが、

本日1月7日は七草がゆの日であったので、

こちらを先に。

 

自分が子どもの頃は、

七草がゆを食べた記憶がない。

覚えていないだけかもしれないけど、

行事食として意識して食べるようになったのは

大人になってからだ。

最近は年末から七草を売っている。

下ごしらえして冷凍保存しておけば、すぐに使えるからだろう。

ズボラに向いてるのは、フリーズドライ七草。

レトルトのおかゆに混ぜるだけで、七草がゆを食べられる。

ただ、フリーズドライだと緑の粉々だから、七草の見分けがつくわけがない。

なので、今年は生でひとそろいの七草セットを購入した。

値は少し張るけど、自力でそろえられないし。

 

自力で全部はそろえられないが、

いくつかはどうにかなる。

せり は一応売ってる。そんなに見ないけど。

すずな はカブだし、

すずしろ は大根だ。

この3種は手に入りやすい。

なずな はペンペン草だと聞いた。

はこべら はハコベだ。

どちらも道端によく見かける。

でも今の時期、生えてたっけ?出てくるの3月くらいじゃない?

あと衛生上どうだろう。

困るのは、ごぎょう と ほとけのざ

ごぎょう は馴染みがないから見分けも見付けもできない。

ほとけのざ は道端に生えているんだが、

道端のほとけのざと七草のほとけのざは、同じ名前だけど違う草だとどこかで読んだ。

確かに、セットの中に入ってたほとけのざの絵は、道端で見るそれではない。

なのでごぎょう同様、分からない。

こういうのはやっぱり、農家さんという七草のプロにお任せするのが確実だ。

もっとも身も蓋もないことを言えば、

別に七草にこだわらなくてもいいらしい。

三つ葉とか小松菜とかほうれん草とか春菊とか、

身近で手に入る青草を数種類入れるんでもOK。

何だかな。

まあここは、七草ビジネスに乗っておこう。

行事だし、風流だし、経済回してるし。

 

では、と七草がゆを作ったが、

七草セットに同封の作り方メモを完全無視。

本来なら、

① 七草を軽く湯通ししてから1cm幅に刻む

② 生米からおかゆを炊く

③ 炊けたおかゆに七草を混ぜる

のだが、①も②もメンドイし時間をかけたくない。

七草、火が通ればいいんでしょ。

なので、

① 七草を洗って根っこは特によく洗ったら、根っこごと適当に刻む

② 炊けてるご飯とお水を鍋に入れて火にかけ、そこに刻んだ生の七草を入れる

③ グツグツさせてお米の形が崩れたら、七草も煮えてるだろうからできあがり

という雑把さ。

でも悪くない仕上がり。

味がないから、塩や醤油を少し振っていただいた。

 

そうなんだよな、私白がゆって好きじゃなかった。

白飯は好きだけど、

白がゆって味がしなくて。

水でかさ増ししてる分、ひと口当たりのデンプン量が少なくなるから、

唾液アミラーゼでデンプンから分解される糖分を、味わえないからかなあ。

だから、初めて中華がゆを食べた時、

鶏の出汁がきいてて味があっておいしくって、

日本のおかゆもこれに倣ったらいいのに

って思ったもんな。

おかゆというか、鍋の〆の雑炊に近いのかも。

おかゆと雑炊は別物か。

別物だ。確かおかゆは生米から炊くけど、雑炊は炊いたご飯を水分で煮るんだ。

じゃあ、私が作ったのは七草雑炊だわ。

まあ固いこと言わんとこ。見た目一緒。

中華がゆは、鶏のスープで生米を炊いたってことなんだね。なるほど。

そしたら、雑炊とおじやはどう違うんだ?

おっと 話がずれていく。

 

七草がゆもいただけたので、

今年の松の内の行事は、これで終了。

無病息災の一年となりますように。