綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

年の瀬の神社行脚 1

年明けたつーのに年末のことを書くのもどうかと思ったが、

年が明けただけで、つい先月の話だし。

前から気になってた神社と、人から紹介された神社をはしご参りすることにした。

 

最初に訪れたのは、前から気になってた田無神社。

西東京市にあり、西武新宿線田無駅が最寄りだ。

この神社、主祭神は風の神様2柱と大国様なのだが、

境内中に龍がいることで、そちらが主になってる感じだし、それを目当てに来る人が多い。

どのくらい龍だらけかというと、

一つ ひたすら龍がいる

二つ 振り向きゃ龍がいる

三つ 見上げりゃ龍がいる

四つ 横にも龍がいる

五つ いつでも龍がいる

六つ 向こうに龍がいる

七つ 中にも龍がいる

八つ やっぱり龍がいる

九つ ここにも龍がいる

十で とにかく龍がいる

というくらい。

言い方悪いけど、神社側もウリにしているように思えるし、それを求める人が引きも切らないし、

需要と供給が噛み合った、みたいな。

私?もちろんそれが目当てに決まってる。

 

辰年が来る前とあって、

参拝客が拝殿前に列を成していた。

年末でこれってことは、年明け前後には人で埋まりそうだ。

脇には五色の龍が描かれたでっかい絵馬が飾られ、

参道の隣の空間では大きなテントを立ててる真っ最中で、

拝殿の中は祈祷が行われていた。

その祈祷も、境内にいる短い間に3回も行われていたから、

神職さん大忙しだな。

 

龍は、まず拝殿に金龍がいて、

境内の東西南北の位置に、対応する色の龍がいた。

北は黒龍、東は青龍、南は赤龍、西は白龍。

拝殿の中に掲げられている額絵も龍のレリーフ

拝殿の周りに施された、たくさんの龍の彫刻。

翼を持った龍もいる。

でそれ以外には、境内のあちこちにお稲荷さんをはじめ摂末社がギッシリ。

珍しいなと思ったのは、弁財天社。

弁財天といえば、まんま弁天様か市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)をお祀りしているところがほとんどだが、

こちらでお祀りしていたのは須勢理毘売命(すせりひめのみこと)。

お社も、朱塗りではなく白塗りで、弁天様でなくても木造白塗りのお社を他では見たことがない。

そこに、龍の緑や水流の青やお花の桃色などの色が映える。全体がカラフル。

とても可愛らしかった。

摂末社以外には、姿を映す石鏡や、撫でて祈願する撫で龍、撫で犬、撫で石、撫でられないけど烏骨鶏のうこちゃん。

楽しいな。

神前相撲を奉納するための土俵もあった。

それから、触れるご神木。いちょうの木で、全部で5本。各色の龍。

抱きついたりベタベタ触ったりすると木が傷むので

失礼しまーすと、そっと触れるだけ。

触ってるどの人も、独り占めしないように短時間でそっと触れていた。これも思いやりだなあ。

 

こちらの授与品は、他では見ない物が多く、

クリスタルのような塊の岩塩とか、

家の各方位で焚くお香とか、

大切な物を置いてくださいというコースターとか。

すべて5色の龍の柄で分けられていて、好きな色を授かることができる(お香は5色セット)。

期間限定の御札もあった。

が、すべて眺めるだけ眺めて何も授からず、

おみくじを引くにとどまった。

このおみくじも、ものすごく種類があって、

おみくじだけで独立したブースがあるほど。

置物にもできる陶製の龍みくじもあったが(もれなく5色)、

引いたのはごく普通のおみくじ。

だって、それぞれご利益が異なる龍の色を1つに絞るのは難しい。

ご利益、全部欲しい。

でも、納める元手が心もとない。

じゃあいっそ普通のでいいや、という思考により。

御朱印は、授与品所やおみくじブースとはまた別の場所で受け付けていた。

私は御朱印をいただかない。同行者だ。

書き忘れたが、今回の神社行脚には同行者がいた。

この同行者、触れるご神木のうちの1本に、

幹に掴まったままのセミの抜け殻を発見。

私にも何かいいことありそうだ。ご相伴に預かりました。ありがとう。

さて御朱印は、書き置きと書き入れが選べて、

デザインもいくつかの中から選べる。通常のか季節限定のか、豪華な切り絵付きか、など。

同行者は書き入れの通常タイプを選び、

書き入れられた御朱印を見て、その美しさに感激していた。

人気があって書く方も忙しいと思うが、

納める額がずいぶん良心的に思えた。相場なのか?

 

「開かれた神社」という看板の通り、

受け入れる懐が広い雰囲気。

広場前のベンチに座ると、空までポカッと抜けてるように感じる。

寒いけど、気持ちの良い空間だった。

 

田無駅前で一休みして、冷えた体と空いたお腹を温めて、

次に向かったのは、

八幡宮だ。