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年の瀬の神社行脚 2

年の瀬の神社行脚 1 - 綴ルンです

の次のお参り先は、人から紹介された神社。

八幡宮だ。

最寄り駅は、東京メトロ東西線早稲田駅

東京メトロか。私が子どもの頃は営団地下鉄って言ったよ。都営地下鉄との違いが分かんなかった。

さておき、田無からだと、西武新宿線の新宿方面行きに乗って高田馬場で降り、

そこから東西線西船橋方面行きに乗り換えてひと駅なのだが、

メトロひと駅なら歩こうぜ、と

同行者と高田馬場駅から歩いていった。

 

事前に地図を見てはいたが、

同行者がこの辺りに大変詳しく、

地図なんか見なくても「こっち」とガシガシ歩いていく。

聞けばその昔、何度か穴八幡宮にお参りしたことがあるとのこと。そうだったんだ。

私はついていくだけでよく、おかげでラクチン。

ただ、メトロひと駅分、そこそこ距離があった。

バス停ひとつじゃないもんな。そら歩くわ。

 

高田馬場駅から早稲田通りを道なりに進むと、

右側に高台と、玉垣(神社の柵)と、坂道が見えてきた。

同行者が言うには、その坂道からでも入れるが、正面の参道から入ろう とのことで、

も少し歩いて正面の参道へまわった。

ら、こちらもかなりの人、人、人。

年末詣でがすごいことになっていたが、

それにはちゃんと理由があり、

私の目当ても同じだった。

その理由とは。

 

いちようらいふくおまもり〜(ドラえもん風に)

 

説明しよう!『一陽来復御守』とは、「金銀融通の御守とも申し、古来の吉例により冬至から節分迄の間毎日、穴八幡宮社殿に於てお頒け致します」という期間限定の貼付け型お守りのことなのである(ヤッターマン風に)。

 

この一陽来復御守を求めるために、

年末は特に混むらしい。

だから行った日も、こんなにってほど人がいた。

 

これ、壁か柱に直接貼るお守りなんだが、

くれぐれも御札ではない。

で、貼り方にも厳密な手順がある。

 

1 まず、貼る日時が決められている

冬至、大晦日、節分の内、いずれかの日が終わり翌日に変わる瞬間である夜中の十二時丁度」

つまり、例えば大晦日なら、新年の1月1日午前0時になった瞬間に貼らなければならない。

 

2 そして、貼る方角が決められている

お守りに書かれた『一陽来復』の文字が、翌年(今なら今年)の恵方に向くように貼らなければならない。

今年の恵方は東北東なので、

家(または居間)の中心から方位を図って、

恵方の反対側の西南西の位置のなるべく高い所に、東北東に向けて貼るのだ。

これ、平面のお守りだとムリだと思うでしょ。

ところがこのお守り、何となく逆さの円錐形をしている立体型なので、

文字面を向ける方向の微調整ができちゃう。

必ずしもお守りの真後ろを貼り付けなきゃいけないわけじゃないのだ。

 

3 さらに、貼り方が決められている

壁か柱に直接貼るか、台紙を使うなら台紙を壁などに密着させてから貼らなければならない。

先に台紙にお守りを貼って、時間になったら台紙を壁に貼ろうというのはアウト。

お守りは、貼られた瞬間から効力発動らしい。

先に台紙に貼るということは、

貼る時にお守りを見下ろしていて、

お守りを貼った台紙を持ち上げるんだから、

ということはお守りが家屋にくっついていない、

と反則だらけで試合終了だ。

「壁に台紙を当てといて、目の高さ以上の位置でお守りを貼って、台紙を壁から離さずにずり上げて固定するのは?」

ずり上げてる時点で家から離れてるも同然じゃん。

だからダメだって。

貼る時も、お守り自体にテープ✕、画鋲✕、分解✕。

お守りの後ろにしっかり糊を付け、剥がれないようにしなければならない。

台紙をテープや画鋲で壁などに貼るのは問題ないようだ。台紙が壁などから浮かなければ。

 

加えて、一旦祀ったお守りは、1年間動かしてはならない。

落ちてしまったり、やむを得ずはずしたりした場合は、もう無効。社務所の古札納所へ。

 

と、こんなに手間のかかるお守りなんだが、

紹介してくれた人いわく

「会社経営者とか来て、毎年もらってるんだって」

って、ご利益ありそうだし、おもしろそう。

ちょうど大晦日を迎える前だったから、

授かることにした。

 

では、当の八幡宮の様子は、というと、

お守りの説明で長くなったので、

明日に続く。