今に始まったことじゃないけど、
美容整形の広告がこの2、3年でずいぶん増えたと感じる。
それも、フカフカのムートンみたいなのの上を女子がただゴロゴロ転がるようなのじゃなく、
(でもあれ実際にやってみると私は1回転だけで目が回って、2回転目でもう気持ち悪くなった。その瞬間あの女子への印象がリスペクトに変わったっす)
具体的に、脂肪吸引とか二重まぶたとかシワ伸ばしとか、その料金もいくらとか、
術前術後を見せるとか。
美容の広告といえば、かつてはエステやジムで痩身だの脱毛だのが主流だったと思うし、それらは今もあるのだが、
だんだん整形が後ろめたいことではなくなってきて
マイナスなイメージからカジュアルに変わってきたから、その広告が増えたんだろうな。
術前術後の変化なんて、特に加齢由来のシミ、しわ、たるみ、クマに悩んでいる人には、
インパクト強くて、やってみたいと思わせるのに十分だ。
悩みの主は何をかくそう自分だが。
外に出ると、若く見える人やきれいな人が多いな〜とつくづく思うし。
今日たまたま機会があって、全身の写真を撮ってもらったら、
思ってた以上に更年期太りが来てるのと、
思ってた以上に若ババア全開で、
普段鏡を見てたって、いかに見たいようにしか見ていないかを痛感したよ。
時には容赦無い客観視を自分に向けることも大事。
そりゃー痛いしツライし泣けてくるけどさあ!
美容整形の広告は、そういうところを突いてくる。
少しでも若くきれいな自分でいたい。
整った理想的な体型でいたい。
それ、叶えられますよ〜☆
お金はかかりますが、手っ取り早いですよ~☆
なんて、なんて魅惑的。
けどそこで 待てよ と思う。
認めたくない自分の姿は、
まごうかたなき自分の姿。
長く付き合えば、少しずつ老いて変わってくるじゃんか。顔も体も。
もちろん、更年期を言い訳にしたワガママボディは健康によくないから、ある程度節制して日々気を付けているけれど。
は、内面の自分ゆるしについて書いた。
なら次は、外面の自分ゆるしだ。
整形を悪く言いたいのではない。
美しさは自信をつける手立てになるから。
ただ、あくまで私の場合、整形したいと思うのは、
年を取った自分をゆるしていないからやりたくなるような気がするのだ。
1か所やったらタガがはずれて、次から次に気になるところが出てきそうで、
それは自分のあるがままをゆるせないからで。
だから、たとえ気軽にできても、お値頃でも、
整形はせず、老いていく自分を悶えながら受け入れようと思っている。
でももっと若かったら、ちょっとやったかもな。
マイケル・ジャクソンだって、ちょっといじったくらいの頃が一番カッコよかったよ。
それがあちこちいじり過ぎて、どんどん不自然になってくのって何なんだろうね。
美しさを果てなく追い求めてグロテスクに行き着く
それが整形沼かもね。