子供の頃から何だか好きで見ている
昔は、バラエティ部門で記録より楽しく飛ぶ(というより落ちる)とか、
何年か前はタイムトライアル部門とかあったけど、
今はシンプルに
人力プロペラ機部門と
滑空機部門の2つだけ。
放送時間が2時間だけなのがもったいない。
出場団体それぞれに
かける思いがあるのだから、
もっと映してあげたらいいのに。
全国からはるばるやって来るのに、
お天気が悪すぎて中止になった年もあった。
大学4年生なんか、学生生活最後の思い出になるはずが、機体も披露できずに帰るしかないなんて、無念の一言だろうな、という年だった。
だからまず、
無事に開催できて良かったね、と
見る専門でも嬉しいのだ。
特に飛行機が好きなわけでもないのに、
なぜか鳥人間コンテストは見逃せない。
特にこの10年くらいは
こんな記録出るの!?という驚きの場面が多くて、
応援したいし見届けたい。
滑空機部門優勝のTeam 三鷹茂原下横田のレジェンドパイロット大木氏53歳は、
何年かぶりに返り咲いて優勝回数を14回に伸ばした。
人力プロペラ機部門の東北大学Windnauts(ウインドノーツ)は、
学生記録を更新して42kmを超えた。
そして人力プロペラ機部門優勝の
BIRDMAN HOUSE 伊賀のパイロット渡邊氏!
人力プロペラ機部門のコースの最高飛距離がこの数年でドカドカ延ばされたのは、
この方が過去に当時最高コース距離の40kmを飛び、
次の新コースの60kmを制覇してしまったからで、
今年はさらに長く、琵琶湖上を方向別に2往復する70kmコースができていた。
それも制覇してしまうのか、と見入ってしまう。
飛び始めてしばらくしたら駆動系のトラブルで異音がして、
それでも飛び続けて折り返し折り返しして、
操縦席は気温33℃の中で太陽光を浴びて40℃くらいに上がってたんじゃないだろうか、
ただでさえプロペラペダル漕ぎ続けて体温高くなってるのに、
だから2リットル積んだ飲み水を54km付近で飲み尽くしてしまい、
記録は出してほしいけど脱水で死なれてもいけないし、
見てる方はTVの前で、頑張れ でも頑張りすぎないで でも頑張れ の繰り返しで、
そうこうしてるうちにゴールの70kmが目前に迫ってきて、
もう少し、あとちょっとー!というところで着水。
これが、70km制覇まで残り18mという無情さ。
飛行時間は2時間半。
2時間半ずっと、灼熱の操縦席でペダルを漕いだ渡邊氏。惜しみない拍手を贈ります。
こんなドラマが毎回ある。
もの作りって、ひたむきな努力って、人っていいなと素直に思える。
だから毎年楽しみにしている。
スポンサーの岩谷産業(株)さん、ありがとう。