綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

動じずに居眠りたい

電車で席に座れると、

たいがい睡魔に襲われる。

私はこの居眠りが

それはもうヘタクソでヘタクソで、

端っこの席ならまだ安心して睡魔に身を委ねられるが、

人の間に座った時なんて、できるだけ睡魔と戦うより他ない。

すましたようにきれいな姿勢で寝てる人を見ると、

どうやったらああなれるんだろうと、

憧れの眼差しで見つめてしまう。

 

座って寝出すと、とにかく体が動いてしまう。

それもかなり激しく頭がぶれるから、

大しけにあってるんかいというほど舟を漕いでハッと目を覚ます。

1人でグラングラン揺れてるんだよ、

両隣の人迷惑ですよねすみません、

でも恥ずかしくって顔を向けられず、

姿勢を直してうつむくだけ。

隣に寄りかかってたらさすがに謝るけど、

姿勢直してもその後だいたいまた寄りかかる。

もう本当にすみません。

上半身をパッタリ折って寝るってわけにもいかないし。体調不良と思われそうで。

リュックとか手荷物とか、膝に乗せて高さのあるものがあったらまだ安心なのだ。

授業中机に突っ伏して寝てたみたいに、荷物に突っ伏せばいいから。

(授業中に寝てはいけません。例えよく眠れても)

けれど何にもないと、とりあえず眠いと感じた時点でできる工夫はする。

お尻を少し前にずらし、

背もたれに背中を預けながら首を丸めて、

顎が胸に埋まるような体勢を取る。

これだと比較的頭が揺れない。

頭が揺れるから上半身が動くんであって、

揺れなければ、隣の人や前に立ってる人に迷惑かけないはず。

と思っても、頭が傾くんだよなあ。

あとどういうわけか、頭が後ろにそっくり返って

窓ガラスにゴン!

あれ本っ当に、本っ当に恥ずかしい。

頭 前のめりにしてるのに、何で後ろ行くよ?

うまい具合に頭も体も動かず居眠りできたら、

今度は起きた時に、首と肩がめっちゃ凝ってて痛いし。

加えて首の横ジワは深く刻まれるし。

 

世の人は、どうしてそんなに上手に居眠りできるのか。

私がうまくなったのは、

口を開けずに寝ることと、

よだれを垂らさなくなったことだけだ。

成人前は、電車で寝てるとよくやってたもんだ。

今って、口を開けてる人はいても、

よだれ垂らしてる人は全然見ないなあ。

前からいないか。私だけか。

最近見るのは、ケータイいじりながら寝落ちして、

あ、あ、手からケータイ落としそう、とハラハラする場面。

それでも寝方はきれいって、うらやましい。

 

電車の揺れって、つくづく眠りを誘う。

不眠で悩む人に、あの座席と振動と音を再現したベッドなんてどうだろう。

寝入ったら寝台車に早変わりベッド。

マットレスに座席の布を張って。

不眠の人より鉄オタに需要が出そうか?

 

電車で座っても眠くならないように、

日頃からしっかり寝てればいいんだけどね。

それにしても、電車で寝られる日本の安全さよ。

ありがたし。