綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

年の瀬の神社行脚 3

年の瀬の神社行脚 2 - 綴ルンです

は、『一陽来復御守』の話で終わってしまった。

では、たどり着いた穴八幡宮について。

 

正面の鳥居をくぐると、上り階段の参道がある。

この参道から鳥居外の道路へ、あふれるように行列ができていて、

この後ろに並ぶならどれだけ時間がかかるんだ

と思っていたら、

よく見ると行列は参道の片側だけにできており、

もう片側の参道は普通に参拝者が行き交っている。

え、行けそう?どゆこと?

とりあえず、人の行き交う参道の階段を上ってみた。

参道の両側には、もう露店が並んでいる。

開運の干支根付とか、天然石ブレスレットなどがある中で、

行列の先頭を見つけた。

手相占いしてるよ。人が観るのとコンピューター診断とあるよ。700円だって。

手相占いにあんなに並んでるのか。

てことはそんなに当たるのか?

人が観て700円だったら安いわ。コンピューター診断で700円は高いけど。どっちだろう。

興味がなくはない。しかし時間がない。

1つ言えるのは、参拝者の列だと勘違いして並んだりしなくてよかった、ということ。

手相占いの店の先は、急に参道が広がったようになり、

ゆったりと階段を上っていけた。

 

上った先にあるのは、色鮮やかな隋神門。

木造の隋神が左右に控えてこちらを見ている。

社殿側には木造の神馬。

本来なら、この門をくぐって手水舎に向かうのだが、

隋神門の外の左側に、警備員さんと、ロープが張られて作られた道と、掲げられた2つの看板。

「参拝の方はこちら」

「御札・御守の方はこちら」

隋神門の先にも進めるようになってはいたが、

そこも両側にお店がビッシリ出ていて、

若干の異空間さを感じさせる。

お店なら、参拝を終えてからゆっくり見よう

と同行者と同意して、

参拝のロープロードを進んだ。

 

拝殿前は参拝者で埋まっていた。

そのまま並んでしまいそうになったが、

まだ手と口を清めていない。

拝殿の左側から来たが、手水舎は右後ろにある。

ので、拝殿前を横切るように抜けて、

参拝者の列から離れて手水舎へ。

手水舎は並んで2か所あり、

どちらも中央に、福々しい笑顔の布袋様がデーンと鎮座されていた。

布袋様の手水舎って初めて見た。でもなぜ布袋様?

疑問は置いといて、手と口を清め、

今度は拝殿の右側から、参拝者の人波に埋もれることとなった。

拝殿前の警備員さんが、

「左側も空いてます。そちらでもお参りできますので、奥の方にもお進みください」

と言うので、奥の方に進む

と見せてど真ん中で止まる。

人が多い割には、思ったより早く拝殿に近付いていった。

 

八幡宮の御祭神は、應神天皇仲哀天皇神功皇后の3柱。

八幡宮はだいたいどこでも、基本この3神だったように思う。調べてないけど。

扉や屋根の装飾に、天皇家の菊の御紋が輝く。

すると同行者が、あることに気付いた。

「菊の御紋の真ん中が、三つ巴紋になってる。」

本当だ。普通の菊の御紋じゃなかった。おもろ。

後で調べると、三つ巴紋は武具に由来するらしい。

八幡宮の神様は武神で、しかも天皇なんだもんね、なるほどね。

社殿はどっしりと威厳を感じさせながら、どことなく優美さもまとっていて、

社殿前の両側にいる楠の大木が、それこそ隋神のごとくしっかり守っているかのようだった。

 

屋根がだんだん近付いてきて、

そろそろお賽銭箱が見えるかな、と思ったら、

拝殿の結構中まで入れるらしい。大きいんだな。

敷居をまたいだら、おしゃべりを慎む。

視線を上げると、大きな剣の額絵が3つ。

お賽銭箱の向こうは御簾で見えないが、

祈祷は御簾の奥で行われそうだな。

参拝を済ませると、「出口→(右矢印)」の張り紙案内があったが、

左手に何やら物販、ではなく授与品の小さなコーナーがあったので、左に抜けた。

授与品を一通り見たがスルーして、さらに左側、拝殿の社務所らしき窓の辺りの張り紙を読んでいると、

御朱印は只今の期間受付けておりません」

なんと、冬至から節分までは御朱印をいただけない。それって一陽来復御守の授与期間か。

それだけ人が来るってことなんだろう。

だが、同行者がひどくガッカリしていた。

「参拝の証がない、どうしよう」

知らなかったんだからしょうがない。気の毒だけど、立春過ぎてから来るしかなかろう。

後でホームページを見たら、「よくある質問」の中にサラッと書いてあった。

 

参拝を済ませ、隋神門に続く参道の出店街へ。

乾き系の食べ物も売っていたが、

ここでもやっぱり開運グッズが多い。

あと暦、カレンダー、方位磁針も。

私はここで買っておきたいものがあった。

それは、一陽来復御守を貼り付けるための台紙だ。

ここで具合の良いものを売っていると、事前にネットで情報を得ていたのだ。

果たして台紙を見つけ、購入。

売り子のお姉様から

「穴八幡さんオススメの仕様に変えたんですよ~、和紙を使ってるんですよ~」

とアピールポイントも説明された。そうですか。

その正方形の台紙は、裏が全面シールになっていて

お守りを貼る表は、真ん中が幅3cmほどシールの帯になっている。

これなら壁にも密着するし、お守りに糊をつけなくても台紙に貼り付けられる。

ふふ・・・勝ったな (何にだ)。

価格もネット情報と同じ。

ありがとう、情報を上げてくれた人。

ありがとう、ネット社会。

これで安心して一陽来復御守をいただける。

 

隋神門をくぐり、今度は御札・御守のロープロードをタカタカと進んで行き、

途中、神武天皇陵遙拝所は入れなくなってるなーとか、鼓楼も色鮮やかで美しいなーとか見ながら、

授与所へ着いて、無事に一陽来復御守を入手。

なお、お財布に入れる小さな一陽来復御守もあるが、そちらは見送った。

 

お参りのすべてが終わり、

正面の参道から帰ろうとして、

ハタと気付いた。

まだ、穴八幡宮の穴を見てないじゃん。

そう、穴があるから穴八幡宮というのだ。

穴、どこ?

見回すと、鼓楼や神武天皇陵遙拝所の奥に屋根らしき物が見えた。気になる。

そちらに下りる階段があったので、下りていくと、

中には入れない謎の建物。

ここが、穴の場所だ。出現殿という。

お賽銭箱はないが、ここが大元なんだからと手を合わせた。

これで、はしご参りは終了。

 

のはずだったのだが、

すぐ隣に穴八幡宮別当寺だった放生寺というお寺があり、

同行者が行きたいと言うのでそちらにも足を延ばした、とオマケ参りもついた。

このお寺では『一陽来福御守』をいただける。

ふくの字が違うんだね。

 

帰りの電車に乗ってる時、

早稲田で見落とした所があったことに気が付いた。

バカ田大学

皆様ご存知バカボンのパパの出身大学だ。

忘れもしない。バカボンのパパの後輩たちが、「センパ〜イ」とパパに駆け寄り、拳を振りながら歌った学歌を。

「♪みーやっこーのっ せーいっほーくっ

わーせだーの とーなりーーー

バーカ田っ バーカ田っ バーカ田ーーー♪」

隣ってどっちらへんだろう?

って、え、はしご参りのシメは

バカ田大学の歌の記憶かい。