電車で移動中、駅で停車している時。
あれ、揺れてる?
電車は止まってて、ドアは開いてて、
車体がゆっさゆっさ揺れている。
わ、地震だ。結構大きいな。
様子を見るためにしばらく停車するのかな?
と思ってたら、ドアが閉まり、そろそろと発車。
あの揺れでも出発するんだ。
私が乗ってた電車は停車中だったけど、
走ってる最中の地震って、脱線しそうで怖い。
今回も走行中の電車がいたはず。
前に新幹線であったよね、地震で脱線。
地面が動くんだから、逃れようがないじゃん。
日本で地震はよくあるから、
気にしてたら電車を走らせることはできないけど、
運転士さんや車掌さんはおっかなくないのかな?
乗ってた電車はほとんど遅れず走ってたと思う。
すごいな。
電車に揺られながら考えた。
また地震が来るかもしれない。
いつだって地震は来るかもしれないんだ。
今まで電車に乗ってる間に来るなんて、想像したこともなかった。
そしたらもっと怖くなってきて、
目的の駅に着いた時、いつもなら歩いて上り下りするエスカレーターを歩かずに、
立ち止まっておとなしく運ばれることにした。
立ち止まってるより激しく転げ落ちてしまいそうじゃないか。
悪い方の まさか や もしも を想像しないって、
幸せなことだったんだな。
ただ、いつ何が来てもいいように備えるって、
限度もあるよね。
その時どこにいて何をしてるか にもよる。
トイレやお風呂の最中なんて、出たくてもすぐには出られないし、
電車の中や建物の地下も、外に出るまで難儀そう。
それが怖いから家に閉じこもってる、ってわけにもいかないし。
外に出る時に持ち歩けるのは、せいぜい少しの水分と栄養補給系のお菓子くらい。
無いよりマシだよね程度。
完璧な備えなんて無いと思ってた方が、
あきらめも付くし腹も括れそうだ。
阪神・淡路大震災からずっと、
北海道から九州までよく揺れる国なんだ。
備えはしよう、するけど、
備えが足りなくても、自分を責めるのだけは止めとこう。
どこまでの備えが必要だったのか、
その時にやっと分かるものだから。
で、どこまで備えよう?