綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

余し物でパン

余り物ではない。

持て余してた物である。

冷蔵庫に入れっぱの、賞味期限が昨年2023年4月の強力粉、

いつ使ったか記憶にないまま冷蔵庫に入れっぱのドライイースト

ディスカウントストアで見切られてたから衝動買いした紙製のシフォンケーキ型(直径18cm  100円)。

これらをどうにか消費したい。

とて、仕方がないから手ごねでパン作りだ。

 

レンジオープンの取説&レシピ集にも、

強力粉の袋の裏にも、

バターロールの作り方が書かれている。

じゃあ、まずバターロールの生地を作ろう。

レシピを読み比べると、バターを混ぜるタイミングが違うなあ。

小麦粉100gに対する砂糖や水分の量も微妙に違う。

てことは、多少適当でもできるでしょ。

と、材料をそろえてのんびりと作り始めた。

ちなみに使う小麦粉は、約500g。

どんだけ持て余してたんだ。

 

ドライイーストは、ベーキングパウダーのように小麦粉に直接混ぜられる。

これだけでもパン作りのハードルが少し低くなる。

便利でありがたいなあ。

ただし、イースト菌も生き物だから、

古いと不活化して発酵してくれないらしい。

それならそれでしょうがないね。

砂糖とちょびっとの塩を入れて、ボウルの中で粉類だけで混ぜ混ぜしたら、真ん中を少しくぼませて、

人肌に温めた牛乳(もちろんレンチン)と溶き卵を合わせたものを、くぼみに少しずつ注いじゃ混ぜて注いじゃ混ぜて、粉全体に混ぜていく。

ボウルの中で粉がまとまってきたら、

打ち粉をした台でひたすらこねる、のだが、

この時点で水分が少なくて、ボウルの中に粉が残るから、少し水を足した。

レシピ2つのうち1つは、牛乳ではなく水を加えていたからだ。

うっかり溶かしすぎたバターを加えて、

何とかまとまったから、台でこね始めたんだけど、

どうにも生地が裂ける。

 

全体重を生地に乗せながら30分間こねても、

生地はちっとも伸びないし裂けるしツヤも出ない。

おかしいぞ。

もう一度レシピを見比べて、牛乳の量を計算。

あ、全然足りんかった。

だいぶこねちゃったよ。今さらどうする?

・・・水、ちょっとずつ足してしまえ。

生地を広げ加減にして、少しだけ水を垂らし、こねこね。

ベタつきがなくなったらまた広げ加減にして、少しだけ水を垂らし、こねこね。

これを繰り返していたら、

だんだん生地が裂けなくなってきた。

でも、やっぱり伸びは悪いし、多少は裂ける。

結局小一時間こねて、マシになってきたからもういいやと丸めて一次発酵へ。

 

発酵も電子レンジでできちゃうんだから、

文明の利器ってすごいなー。

ボウルに入れてラップして、40℃で50分。

膨らまなかったら、もうそのまま焼いてしまおうと思ったが、

イーストがいい子だった。ちゃんと膨らんだ。

膨らんだ生地の真ん中に指を突っ込むフィンガーテストというのがあって、

指の穴の跡で発酵具合を確認する。

指の形が残ってたらOK、戻ってしまったらダメ、

生地全体がガスが抜けたようにしぼんでもダメ。

指穴は、しっかり残った。よっしゃ。

そしたら、膨らんだ生地を軽くつぶして、

適当な大きさに切り分けて丸めて天板に並べ、

ラップをかけて10分休ませるベンチタイム。

ベンチタイムが終わったら、成形だ。

 

成形の時は、あんまり生地をいじくり回さない方がいいらしい。

バターロールなら、麺棒で三角形になるように伸ばして底辺側からクルッと丸めるのだが、

私はシフォンケーキ型を使いたかった。

だからここで、砂糖とシナモンが登場。

このシナモンも、いつのものだが分からず持て余し組だ。香りはまだある。

生地を縦長に伸ばしたら、砂糖とシナモンを撒いてクルリと巻き、

シフォンケーキ型に縦に入れる。

これを、切り分けたすべての生地でやれば、

シナモンパンリングができんじゃね?

という試みである。

シフォンケーキ型をシナモン巻き生地で埋めたら、

二次発酵だ。40℃で40分。

ここで、発酵前は生地の間に隙間があったのが、

さらに膨らんで二次発酵後はギッチギチ。うしっ。

レンジから出して、乾かないようにラップをかぶせておく。

いよいよ焼くぞ。

 

オーブンの温度が200℃まで上がったら、

シフォンケーキ型の生地を入れて、20分焼く。

型に入れないバターロールの場合は、15分ほどで焼けるようなのだが、

型に入れてギッチギチだと、火の通りが悪そうだから、プラス5分。

で、時間が来たから様子を見るため、1つ分切り離して食べてみると、

火は入ってるけど、少し生っぽくて粉っぽい風味。

これはまだだ。

再びオーブンに突っ込み、10分追加焼き。

試食。うん、粉っぽさはなくなった。

生地にコシがさっぱりないのは致し方ない。なんたって材料古いしさ。

外側がガリガリと固くて、中はフニャフニャとした何とも不思議なシナモンパンリングができあがった。

おいしい、ことはなかった。

でもそんなにまずいわけでもなく、

まあ食べられるものができただけで満足だ。

 

ドライイーストとシナモンは、まだだいぶ残っているが、

強力粉と紙のケーキ型を使い切れて、達成感あり。

一仕事終えて、思い出した。

強力粉、未開封のがあと1袋あるぞ。いつだったか半額で買ったやつ。

取り出して賞味期限を確かめると、

一昨年、2022年4月のものだった・・・。