綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

つらつら(ブルックナー)

ブルックナーって、名前しか知らなかった。

今日、やっとお目見えできた。

いや、お耳見えと言った方が正確だろうか。

しかも今その真っ最中。

 

ヨーゼフ・アントン・ブルックナー

19世紀に活躍したオーストリアの作曲家だ。

気になっていたが、曲を聞く機会がなかった。

今日、NHK Eテレクラシック音楽館』で今年の4月に行われたN響定期公演を放送しており、

その演目がブルックナー交響曲第7番。

このブログは、聴きながら書いている。

 

第1楽章は軽快なリズムがあったり、

第2楽章は美しい旋律の運びがあったりと、

ここまで聴いた感じは、聴きやすく受け入れやすい、間口の広い印象。

ったって、この1曲しか聞いてないし、名曲と言われているのは交響曲第5番や第8番のようなので、

曲によって印象が変わるだろうけど。

 

ブルックナーは今年、生誕200年だ。

でもあんまり記念イベントを見聞きしないな。

同時代の作曲家には、ドイツ3大Bの1人であるブラームスワーグナーがいる。

おお、ビッグネームが2人も。そりゃ国が違っても埋もれるわ。

では、オーストリアの作曲家は他に?と調べると、

古い順に有名なのは

ハイドン

モーツァルト

シューベルト

ヨハン・シュトラウス2世

マーラー

の5人が出てきて、特にヨハン・シュトラウス2世は世代が丸かぶり。

学校の音楽室に肖像画がないどころか、

音楽の教科書の後ろの『作曲家の生没年表』にも載ってなかったわけだよ。

まあ、あれには私の好きなフォーレもいなかったと思うけども。

てことで、一般的には今ひとつ知られてなくても仕方がない作曲家かも。

 

で、何でずっと気になっていたかだが、

特にこれといった理由がない。

名前は知ってるけど実際に聞いたことはないから、聞いてみたいな

というだけだ。

放送は第3楽章に入ってるが、ここまであんまり打楽器が出てきてない。ティンパニがずっと控えてる。

最後の最後で華を添えた感じ。

舞台を見ると、シンバルと謎の打楽器もいた。鳴ったの気が付かなかったな。

全体的に響きがやわらかく、均整で調和のとれた演奏だったと思う。

ホールで生で聴いていたら、また違った感想を持ったかもしれない。そこはしょうがない。

TVでも聴けただけよかった。

 

それにしても、よく聞かれるクラシックの作曲家が活躍してたのって、

日本で例えると古くて室町時代の後半くらい、ほとんどが江戸時代以降で、明治維新を越えている。

そこまで昔々でもないんじゃ、なんて一瞬思ってしまう。いや十分昔だって。

 

ちなみに、にわか調べだが、

ブルックナーブラームス、交流はあったものの微妙な仲で、よくケンカもしていたようだがお互いに相手が気になっていたらしい。

先にウィーンに出て活躍していたのはブラームス

でも先に死んだのはブルックナー

ブルックナーの葬儀の時、ブラームスはその教会が自分の家の前だったから、遠巻きに眺めていて、

知人に教会へ入るよう促されるも断り、その場を離れるが、

また戻ってきていて、柱の陰で泣いていた、というエピソードが残っている。

音楽性を認めていたからだろうな。いい話。

そしてブラームスが他界したのは、この半年後だった。

あれ、ブラームスの話で締めちゃったよ。