昨日の天気に負けなかった桜が、
思ってたよりとても多くて嬉しくなった。
台風一過のごとき青空を背にして、
一本立ちの大木も、
桜並木のトンネルも、
まだまだ美しく楽しめた。
あの嵐を耐え抜いて咲いているんだと思うと、
一層 晴れがましくきらめいて見える。
時折風が吹くと、桜吹雪に見舞われて、
今年も春の盛りが過ぎていくのを感じた。
一年のうちのたった10日足らずのために、
これでもかと桜を植えてる日本人。
愛でてしまうのは理屈じゃないよね。
一重の桜が散りゆく頃に、
八重の桜が開き始める。
牡丹桜ともいうらしい。風雅な名だね。
モリモリと咲く八重桜の量感は頼もしい。
花なのに、たわわに実っているかのよう。
ハナミズキも咲き出して、春も後半に入った。
ツツジやサツキの生け垣が、緑一色から鮮やかに色を変えてきて、
シロツメクサの群生がムクムクと膨らんできた。
小手毬はもう少し先だろうか。
春は、花の咲く時期を追いかけているのが楽しい。
荒れた日を知ってるから、
穏やかな日の過ごしやすさがありがたい。
どんな天気でもそこにいるしかない野の草木は、
大地とつながり天を受け取る強い生き物だと
しみじみ思った一日だった。