綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

嵐の後で

花散らし花嵐 - 綴ルンです

昨日の天気に負けなかった桜が、

思ってたよりとても多くて嬉しくなった。

台風一過のごとき青空を背にして、

一本立ちの大木も、

桜並木のトンネルも、

まだまだ美しく楽しめた。

あの嵐を耐え抜いて咲いているんだと思うと、

一層 晴れがましくきらめいて見える。

時折風が吹くと、桜吹雪に見舞われて、

今年も春の盛りが過ぎていくのを感じた。

一年のうちのたった10日足らずのために、

これでもかと桜を植えてる日本人。

愛でてしまうのは理屈じゃないよね。

 

一重の桜が散りゆく頃に、

八重の桜が開き始める。

牡丹桜ともいうらしい。風雅な名だね。

モリモリと咲く八重桜の量感は頼もしい。

花なのに、たわわに実っているかのよう。

ハナミズキも咲き出して、春も後半に入った。

ツツジやサツキの生け垣が、緑一色から鮮やかに色を変えてきて、

シロツメクサの群生がムクムクと膨らんできた。

小手毬はもう少し先だろうか。

春は、花の咲く時期を追いかけているのが楽しい。

 

荒れた日を知ってるから、

穏やかな日の過ごしやすさがありがたい。

どんな天気でもそこにいるしかない野の草木は、

大地とつながり天を受け取る強い生き物だと

しみじみ思った一日だった。