綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

あの秋が消えた

秋といえば

行楽の秋

スポーツの秋

読書の秋

芸術の秋

そして、食欲の秋。

 

去年までは、1にも2にも

食欲の秋。

始めから眼中にないのは

スポーツの秋。

でも、お天気の日に自転車で駅2つ分の距離を走るくらいなら、わりとやるし、気分がいい。

スポーツじゃないけど、動くのは苦じゃない。

行楽は、あってもなくても。

どこかに行けば楽しいし、

どこにも行かなくても家が好きだから楽しいし。

読書と芸術は、

何も秋に限らなくても、

年がら年中感動できる。

 

秋の食べ物は、好物ばかり。

さつまいも、柿、かぼちゃ、栗。

新米も出回る。

すると、去年取れたお米がちょっと値下がりするから、それを狙う。

そりゃ新米はピカピカと光っておいしいけど、

あるものからいただかなければ。

そこまで新物に執着ないしさ。

あと、戻りガツオにサンマもおいしいけど、

だ~いぶ高くなっちゃったな。

 

たぶん、去年か一昨年までは、

食べても食べてもまだ食べられて、

幸せも一緒に噛みしめる季節だった。

それが今年は、

すぐにお腹が膨れてしまい、

まるで食べられなくなった。

目の食べたさに促されて口に運んでいると、

腹パンパチで悶絶する有り様。

こんなの幸せじゃない。なぜだ?

 

答え:加齢

 

エネルギー消費量が年とともに減っているため、

食べたところで代謝しきれないので、

体の受け入れ量が少なくなっているから。

 

「もう年だから、そんなに食べられないんだよ」

と言う人がかつては不思議だったけど、

今なら分かる。その食べられなさ。

それでもまだ私は、

プチ大食いから普通食いになった程度だとは思う。

けどなあ、

食べられるって、体の若さもあるんだなあ。

 

今年から、私にとっての食欲の秋が消えた。

食欲はさほど湧かないにしても、

味覚を楽しむ秋としよう。

里芋にキノコにごぼう、白菜も。

それから、おはぎにチョコレート。

ちょっとずつでいい。

いろんなものがおいしいぞ。