味は好みを話しやすいけど、
味だけじゃなくて、
食感の好みも人それぞれ。
それぞれでいいんだけど、
暮らしが一緒だと
食事の最中に軽く言い争いになったりする。
家を出る前によく遭遇したのは、
ご飯の固さ。
父は、柔らかめが好き。
母は、固めが好き。
合わない。
ちょっと固いと、文句を言って不機嫌になる父。
だから母は、父の好みの柔らかめにご飯を炊く。
でも母にとっては柔らか過ぎて、本当は不満。
なので、母もうっすらと不機嫌。
それさ、Justの固さに炊けばいいじゃん。
固くもなく柔らかくもなくってあるでしょ。
なぜに歩み寄れぬ?
っていつも思ってた。
うどんでもあるよね。
以前、職場の雑談で「うどんはしっかりコシがないと。讃岐うどんがいいよ。柔らかいのはヤダね。」と言ってた人がいたが、
私は伊勢うどんのような柔らかいのが好きなので、
そんなに否定しなくても、と思ってた。
でも、柔らかいのもおいしいよ。
まあ食感が受け付けないってのも人それぞれ。
柿なんか如実。
母は、コリコリしてるくらいの固いのが好み。
少しでも柔らかくなると、あまり手が伸びない。
逆に友人の父君は、トロトロの熟柿が好きだと聞いたことがある。
柔らか過ぎて皮を剥けないので、
ヘタを取って、中身をスプーンですくって食べるのだと。
私はどちらも食べられるけど、
固さの角が取れた頃が好き。
果肉が口の中で潰れやすくなってて、
噛むと果汁が広がるくらいの固さ。
でも柿って柔らかくなるのを待ってると、
頃合いがすぐに過ぎてしまって、
む〜 柔らか過ぎた〜 てことによくなる。
食感の好みも食べ物でそれぞれ。
食感だけでなく、好きな温度帯も人それぞれ。
昔は炊きたてご飯が好きだった。
今は冷や飯というかか冷まし飯が好き。
お米の香りは炊きたてでないと感じないけど、
熱いとしっかり噛みしめられないから。
と言うと、若干変人扱いされる。
ラーメンや汁物も、冷めるのを待つ。
「温度もごちそうのうちなんだから、熱いうちに召し上がれ」なんて言われると申し訳なくなるが、
熱いのはのは食べづらい。
もちろん冷め切ったらおいしくないから、
温かいうちには食べる。
ラーメンの麺が伸びるって心配されるんだけど、
伸びても気にならない。
と言うと、かなり変人扱いされる。
頑固店主なら出禁になるな。
猫舌、ではない。
なぜなら温かい飲み物は、
冷めるのがイヤですぐに飲み干してしまうから。
たぶん、飲み食いするのに好きな温度帯が狭いんだろう。
あんまり熱いとやけどするでしょ。
カップラーメンの汁で、これまで何度 上顎の皮をやけどしてベロベロに剥いたことか。
冷めるのが待ち切れなくて汁すすって、
麺を食べてるうちに上顎がヒリヒリしてきて、
あ~ 分かってたのにまたやった!って、
痛みに耐えながら自然治癒を待つ。
それがイヤだから、3分待つカップラーメンでも
最低5分は置いておく。
たまにそれでもやけどするけど。
口の中弱いのかな私?
好きなものを食べられたら嬉しい。
好きな温度で食べ物を食べられたらありがたい。
好きなものを好きな温度で食べられたら最高!
みんなそれぞれ たのしめばよろし。
ただ、人の好みをけなしてはなりませぬぞ。