先週(今週頭になるのか?)、言語学者による本が出ていたのを書評で知った。
ネットニュースでも取り上げられてた。
返答が『大丈夫』ってどっち問題。
(本では『大丈夫』返事は事例の一例だろうけど)
前に飲食店でバイトしてた時、本当に困った。
「こちらのお皿はお下げいたしますか?」
との質問に、「大丈夫です。」
お皿が完全に空とか、飾り程度の付け合わせが残ってるくらいなら、その返事で迷いなく下げる。
困るのは、料理やデザートが多少残ってるのに、ずっと手を付ける様子がないお皿だ。
もう十分なのかな、と思って下げるかどうか聞く。
体感9割は、「大丈夫です」で下げてもそれこそ大丈夫。
問題は残りの1割で、
それならと下げようとすると、
「まだゆっくりつまむから!」
と怒られるパターンがあるのだ。
失礼いたしました、と引き下がるが、
そのお客が帰った後のお皿には、結局食べ物が残ったままなのがほとんど。
たぶん、目の前に何か置いておきたかったんだろうなとは思う。
んで、そういうのほど店長に目ざとく見られてて、
「あんなの手ェ付けないでしょ。何で置いとくの?メニュー持ってって他の品を勧めてくださいよ」
と、営業力の無さを叱られるんだよな。
だって私が客だったら、それされるのヤだもん。
食べたきゃ自分でメニューくださいって言うしさ。
(でも一応、他の品を勧める声掛けはしてるさ。しかし客には断られ、店長はそういう場面ほど見てない。そんなもんだよね)
話がずれた。そっちじゃない。
「はい」か「いいえ」で答える質問に、それ以外の文言で返事って、
国会議員の答弁かよ。
かつて、竹下登元総理大臣の言葉は、
『言語明瞭 意味不明』って言われてたね。
答えにくいことに答えてる風でのらりくらりとかわすって、これも言語の技術だわ。さすが。
かえって難しそうだけど、
こういう[ちゃんと言ってる体で中身がない]ってマネできるものなんだろうか、と思ってたら、
芸としてやってる人がいた。
みっちゃんスゲーわ、小池百合子氏のあっぱれなマネっぷり!
(こちらもどうぞ。他の芸です)
議会の答弁とか記者会見とか芸とか、
狙った不明さはともかくとして、
普通に会話してて何を言いたいのか分からないのは
伝え方がヘタクソか、聞く側の理解力の無さか、
両方か。
実は言いたいことがないからだったりして。
だけど他愛もない質問されたんだったら、
相手が迷わないような返答をしてよ。
「大丈夫」にしても「結構です」にしても、
単独だとYESにもNOにも取れるじゃない。
日本語、難しいね。
お皿なら「下げても大丈夫」、
レジ袋なら「あるから大丈夫」みたいに、
ハッキリ分かるもう一言を添えてよね。
それだけでお互いストレスが減るってもんさ。