二仕事済ませて帰宅して、
飲食店ならカフェタイムど真ん中に入ってるような時間にやっと昼食。
冷蔵庫から出したのは、
具が大根だけの大根カレーの最後の残り。
2日前、大根の大量消費を企てて、
でもすりおろすのは疲れるし傷みやすくなるし、
さりとて煮物やお味噌汁ばかりでは飽きそうだし、
それに煮物ってあんまり冷やして食べるの好きじゃないんだよね、暑い中でも温かく食べたいとなれば
もしやカレーの具ならいけんじゃね?と、
皮ごと太い拍子木切りにして、
鍋でゆでたらそこにカレールーを投入するという
乱暴狼藉を働いた一品である。
このカレールーも、S&Bゴールデンカレーのシリーズの『Theスパイス』てやつで、
その名の通りスパイスの香りが口の中に立体的に広がる本格派(個人調べ)。
そこに、学生時代の先輩からインドみやげにいただいた現地のガラムマサラをふんだんに投入し、
スパイスの上乗せを図ってやった。
そのようにして作った大根カレーは、使った大根が上半分だったためか、
スパイシーさが大根の甘さに適度に中和され、
スプーンの進むこと進むこと。
限界は舌でなく胃袋の方だった。
大根の大量消費を企てたのだから、カレーも大量に作ったわけで、
その翌日にも食したが、やはり多くて食べ切れず、
本日3日目で食べ切る寸法であった。
家の中も外も暑いのだが、エアコンを入れず窓を開け、こもった空気をまず流す。
暑いけど、冷蔵庫で冷やされて脂が固まったカレーを電子レンジで温める。深皿1杯分だ。
最後のカレーは味を足して食べよう。
足すのは『よだれ鶏のたれ』。
辛味の強い赤い油の中に、刻んで炒めたような香味薬味系具材が沈んでいるのだが、
食べるラー油とは違い、具材はそんなに多くない。
なので主役は油の方っぽい。
繰り返すが、この油が辛い。とにかく辛い。
辛いだけでなく、ちょっと酸っぱい。でも辛い。
どう使ったもんかな、と困ってた。今こそ出番。
カレースプーンでたっぷり2杯の赤い油をカレーに混ぜて、辛過ぎたらどうしようかなと口に運んだら、
バリうまー。
そのままでは暴れん坊で手のつけられなかった、やたら辛くてちょっと酸っぱい油が、
カレーという仲間に出会い一瞬で肩を組んだ奇跡。
スパイス系の辛さと唐辛子系の辛さの相乗効果で
シャッキリピリリと心地よい辛さがさわやかですらある。
熱風のそよ風で暑い中、熱くて辛いカレーを食べて汗をかき、
食べ終わったところで今度は冷蔵庫から、
キンキンに冷えた缶ビール、もとい発泡酒を出して
プシッ! グイーー! ふ〜。
暑くて汗をかくからこそ、うまいと感じることがあるんだよね。
暑いけど平和で、
好きなものを好きなように食べられて飲めて、
言うことないね。至福なり。