綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

竹旬

タイトルの漢字を組み合わせてみましょう。

はい 筍ですね。まさに今、旬ですね。

 

大変ありがたいことに、生を毎年1本はいただく。

が、いただいた瞬間からカウントアップが始まる。

たいていすぐにはどうこうできないので、焦る。

たけのこありがたいです、ありがたいんだけど、

下ゆでがクソほどめんどくさいんだよー。

しかも生のまま置いておく時間が長くなるほど

エグみが増し増しに増して、

そうなるとどんなに丁寧に下ゆでしたって、食べたら舌がピリついてマズくなるんだよー。

生のまま置いておくとどんどんマズくなる野菜は

他には例えばトウモロコシがあるけど、

トウモロコシは甘みやうまみが減っていく味の落ち方だから、それでも十分食べられる。

だがしかし、たけのこは、

食すのが苦痛になる味の落ち方だから、

ヘタすりゃ丸ごと処分するしかなくなる。

そんなのはくれた人にも申し訳ないし、たけのこにも申し訳ないし、自分も悔しいし、三方悪しだ。

決してムダにしてなるものか。

と思えばこそ、とっとと下ゆですればいいのだが、

その下ゆでがクソほど(以下略)

 

下ゆででは、鍋の中に米ぬかと水を入れる。

米ぬかがなければお米の研ぎ汁でいい。

無洗米なら1度お米をゆすいだ水に真水を足せばいい。最悪、真水だけでもどうにかなるし。

たけのこは泥を落として、汚れたところや本体裾の赤いイボイボをちょっと切り落として。

皮付きのまま、全長の3分の1くらいで先端を斜めに切り落として、さらに切り落としたところから1か所だけ、縦に深めに切り込みを入れる。刃を入れるのは残りの全長の3分の1ほど。

この切り込みによって、中まで火が通りやすくなるし、後で一気に皮を剥く時の取っ掛かりになる。

その状態で鍋に入れて、皮ごとゆでるは小一時間。

なんだけど。

生からゆでたことのある人はご存知でしょう。

たけのこって、売られてる見た目とゆでたあとの本体の大きさが「詐欺ですか?」ってくらい違う。

理由は皮。

皮付きのままゆでるのは、本体のエグみ成分を皮が吸着するかららしいのだが、

ゆで上がったら当然皮は剥ぐ。

現れた本体は、十二単で着膨れた赤ちゃんかぐや姫かってほど、小さい。

あのデカさから本体これだけ!? ってくらい。

てことは、先っぽ3分1を切り落としたところで、皮付き全体の大きさがまだそこそこあるということ。

で、それが入るだけの大きい鍋が求められるということ。

ねえわ。

もっともこれについては、味にこだわらない前提で解決策を教えてもらった。

丸ごとゆでるのを止めて、皮ごと何ブロックかに切ってからゆでるのだ。

ただしこの場合、水に米ぬかを混ぜるとたけのこの節の中に入り込んでしまうので、お米の研ぎ汁か、いっそ真水でゆでるのをおすすめする。

あと、ゆでながら時々上下を返した方がゆでムラを防げる。

それでも小一時間だよ。吹きこぼれたら困るからほとんど付きっきりだよ。

しかも、ゆで上がったぽいから火を止めたら、

鍋ごと冷めるまで放置。すぐには食べられない。

いや、食べてもいいのかもしれないけど、熱くて皮を剥けないし。

放置するのはラクだからいいけどね。

冷めたら皮を身ぐるみ剥がして、

保存するなら適当なタッパーに入れて水を張って、

毎日水を取り替えればまあまあ保つ。

いつでも使えるし。

と、ここまで持ってくるのが本当にク(以下略)

 

たけのこご飯と、濃い味の煮物と、炒め物は、もう作った。

そしたら次は、薄い味の煮物と、メンマかな。

たけのこ、特に好きでもないんだけど、

自分で下処理して食べると、春の恒例行事を無事に終わらせられた気分になる。

やっぱいいんだよね 旬のもの。