綴ルンです

思ったことを綴っただけさ

薬と思って食べるもの

決して好きでも得意でもないが、

ものすごく嫌いでも苦手でもないので、

ごくたまに食べる物がある。

レバーだ。

鉄分、タンパク質、ビタミンAが豊富で、

特に不足しがちな鉄分を摂取するのにいい。

だから、食べる時は薬と思って食べている。

サプリメントとは思えないな。ある程度の量を食べるから。

 

豚のレバーより鶏のレバーの方が、私には食べやすい。固さや臭みの違いかな。

鶏レバーだと焼き鳥が一番手に入りやすいが、

やっぱりあんまり得意じゃないんだよな。

何ならおいしく食べられそうかな、と思ってた数年前に、

あるTV番組で料理研究家の藤井恵氏のお宅訪問が放送されているのを見た。

タレントが冷蔵庫のタッパーの蓋を開けると、

黒っぽいかたまりがゴロゴロ。

「鶏のレバーを赤ワインで煮た物です」と藤井氏。

これだ。作ってみたい。

レシピを検索すると、まさに藤井氏のレシピ発見。

材料も多くなく、手順そのものは難しくなく、レシピ通りに作ればちゃんとおいしかった。これならいくつも食べられる。

以来、年に1回は作っている。

 

(レシピはこちら)

鶏レバーの赤ワイン煮|キユーピー3分クッキング|日本テレビ

 

年に2回以上作る時は、

スーパーで鶏レバーの安売りに出くわした時。

先日、100g 29円で売られていた。安過ぎる!

これまでは100g 39円がチラシ底値だったのに、

それを10円も下回るぅ?

しかも最後の1パックじゃん。

ダメだ、素通りできん。

と、予定外で購入。

これは赤ワイン煮を作るしかない。

ちなみに、普段は特売の2〜3倍以上の価格である。

 

赤ワイン煮、手順は難しくないんだが、

レバーの下処理に手間がかかる。

鶏レバーって、レバー単体で入ってない。

心臓つまりハツとほとんどくっついている。

それを切り分けて、心臓を縦半分に切って、

中で黒いゼリー状に固まってる血玉を取り除かないと、仕上がりが生臭い。

レバーも食べやすい大きさに切り分けながら、血玉を除く。

これがなかなかの手間だ。

でも、とも思う。

普通に鶏1羽を解体した時に最も厄介な内臓は、

レバーに食い込んでいる胆のうだ。

深緑色の細長いヤツ。

この中の胆汁はどえらく苦く、皮膚に付くと色が落ちにくい。

そのため、レバーから胆のうをはずす時は、プチッとつぶして胆汁が出てしまうことのないように、

慎重にやらなければならない。

胆汁がレバーに付いてしまったら、苦くて食べられなくなるからだ。

なのに、こいつは食い込んでるから、慣れてないとはずすのに本当に神経と技術を要する。

ところが、売ってるレバーはこの面倒な胆のうがはずされているのだ。

もうそれだけでありがたい。

 

下処理を丁寧にしておけば、

あとはレシピ通りでおいしくでき上がる。

もともとレバーが嫌いだったり苦手だったりする人は、これでも受け付けないかもしれないけど、

食べられるけどあんまり好んで食べないって人には、ちょっとお勧めしたい。

残った赤ワインと一緒に食べてもいいかも。

私は残った赤ワイン、レバーを煮てる間に全部飲んじゃうんだけどね。へへへ。