綴ルンです

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炎天下の成田山詣り 6

炎天下の成田山詣り 1 - 綴ルンです

炎天下の成田山詣り 2 - 綴ルンです

炎天下の成田山詣り 3 - 綴ルンです

炎天下の成田山詣り 4 - 綴ルンです

炎天下の成田山詣り 5 - 綴ルンです

出世稲荷へ向かう長い階段を上り切ると、お店が2軒並んでて、

看板お姉さん方が

「お供え物いかがですか〜、上では売ってませんよ〜」と声を掛けてきた。

片や 白いお狐様のお人形、

此方 袋に入った油揚げ。

会釈して前を過ぎ、鳥居の左にある説明板と立て札を読む。

説明板には『倉稲魂神(うかのみたまのかみ)とあるが、

立て札と鳥居には『吒枳尼天尊(だきにてんそん)』。

う、う~む。

厳密には異なる神様で、前者は神道、後者は仏教。

しかしここはお寺の境内だし、

元々は神道系であったとしても、仏教系でお祀りしたってことなんだろう。

日本特有の神仏習合とか本地垂迹とか(広義では同義)、言い方悪いけどもう一緒くただもんね。

ご利益あるならどっちでもってことだろね。

といっても、どちらのつもりでお参りしたものか。

しばらく逡巡した後、

仏教寺院に来てるんだから、素直に吒枳尼天にお参りすればよくね?

という結論に至り、

鳥居をくぐって、今度こそ最後の上り階段を進んだ。

上りきってお社の前まで行くと、

お社自体は大きくないが、

奉納された幟やお狐様の人形でいっぱい。

お揚げもチラホラ。暑いからすぐに傷みそう、などと余計な心配をする。

合掌一礼でお参りし、出口の矢印に従って右方向へ行くと、下りの階段があった。

なるほど一方通行ね。

 

再び長くゆるやかな階段を下りようとすると、

上った時には気が付かなかった、行き先の方向を示す案内板があって、

全体が細長めの矢印っぽくなってて、そこに例えば表参道とか大本堂とか書かれてて、こっち進めばいいのねって分かるやつ、で、

その中に筑波山という表示。

筑波山

目を向けると、遠くに山影。

あのツインピークスは、まごうかたなき筑波山

成田山から筑波山を見るとは思わなかった。

 

ゆるやかな階段を下り、大本堂に一礼して仁王門へ進む。

急な階段を下りる途中、奉納された碑の後ろで黒猫がひたすら体を掻いていた。

毛がバサバサだ。野良かな。疥癬だとしたら、この暑さはつらいだろうな。

しかし自分にはどうすることもできず、通り過ぎるしかない。

階段を下りて池の橋を渡る前に、別方向に延びる階段と小さなお堂が見えたので、そこにも寄った。

てか今度こそ最後の上り階段・・・。

お堂は、直しても直してもなぜかお堂が壊れるのでこわれ不動と名が付いていた。

 

仁王門をくぐり、足の痛みをこらえてさっきよりも急な階段を慎重に下りていき、

総門に到着。

山に向かって一礼し、参拝終了。

暑かった。広かった。お参りどころだらけだった。

盛りだくさんではあったけど、まわり切った気がしない。平和の大塔を素通りしたし、細かいところもいくつも。

また来よう。今度は歩きやすい靴で。

あともっと涼しい時に。

と、そうは言ってもこらえきれないほのかな達成感を抱きつつ、

駅の方へ参道を進んですぐ右側に

弁財天堂

ぬおお行きには全っ然気付かなかった!

気付いちゃったらお参りしないとじゃんよー!

と、さっきまでの達成感は一瞬で吹き飛び、

こちらで終わりかなーなどと思いながら

お参りしたのだった。

 

が、

まだ終わりではなかった。

 

参道編へ続く