時は金なり=タイパ(タイムパフォーマンス)
効率よく、合理的に、有意義に。
人生は有限。使える時間も然り。
てことは、ムダな時間はお金を捨てているようなもの。
まあそうだね。
じゃあ、ムダな時間ってどんなの?
それは、その時の場面それぞれ。
ただ、過ごす時間の価値観も人それぞれ。
例えば、仕事の手際が悪かったり、要領が悪かったりする人を見て、もっとやり方あるでしょう時間ばっかり掛かってしょうもない、と思える人は、賢いんだね。
私は頭がよろしくないので、これでも精一杯です すみません、と賢い人に謝る方。
ゲームばっかりして時間がもったいない、と思う人は、どんな楽しみや趣味を持ってるんだろう。そこには時間を割かないのかな。
やり過ぎて生活壊す場合は置いといて。
いろんなことが速くなったと感じる。
たまたま見た幼児向け番組の歌のテンポも。
物語はあらすじだけをまとめた本があって、
映画はダイジェスト、
動画は2倍速で見る人が増えているらしい。
そうすれば、より多くの情報を手に入れられる。
多くの情報は必要なくても、残りの時間で何かのタスクをこなせる。
ふと、灰色の男たちがよぎる。
「灰色の男たち」は、ミヒャエル・エンデ作『モモ』に出てくる時間泥棒だ。
時間を有効に、有意義に使って、自由な時間を増やしてのんびりしましょう、と人を誘う(確か)。
そしてどうなったか?
詳しくは読んでほしい。
それか検索すれば、感想・レビューに出てくるだろうけど、これもタイパの一種かな。
時と場合によるのは前提として、
時間をかけるのはムダでいけないことなのか。
物事を味わうことを置き去りにしていないか。
子どもの歌なんて、ゆっくりでも楽しい歌はたくさんあるのに。見ていたら、昔歌ったような童謡は出てこなかった。
速さに慣れてしまうと、ゆっくりを待てなくなる。
血圧上がるよ。
他人の時間を犠牲にしなければ、
その人がどんな時間の過ごし方をしていようが
その人の勝手だ。
過ごし方がまずくて跳ね返ってきて後悔してもそれ込みで
その人の勝手だ。
旅先などの非日常で、
時間の流れ方が違うと感じるのは、
脳があふれるような情報処理から解放されて
ホッとしているからかもしれない。
その のんびりと流れる時も また 金
と考えてもいいんじゃない。